オフライン広告とオンライン広告の違いとメリットデメリット
私たちが身近に触れている広告には、インターネットを介さないオフライン広告と、インターネットを利用した広告であるオンライン広告の2種類あります。 インターネットを介さないオフライン広告と、インターネットを利用した広告であるオンライン広告の2種類があります。 オンライン広告とは、インターネットが初めて日本で使われたのが、1984年「JUNET」という日本の学術組織を結んだ研究用のコンピューターネットワークです。 現在では、インターネットと呼ばれるようになり、今では私たちの生活に広告や宣伝と多方面で活用されています。
そこでインターネットが普及している昨今、改めてオフライン広告とオンラインの広告のメリット・デメリットを紹介致します。
オフライン広告とは
オフライン広告とはインターネットを介さない広告のことです。
オフライン広告の種類には次の種類があります。
屋外広告(デジタルサイネージ) 屋外広告(看板) 交通広告 タクシー広告(動画) 4大マスメディア広告(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ) 特に4大マスメディア広告(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)は、テレビが普及され主要な広告媒体として機能してきましたが、近年ではインターネット普及に伴い、2008年以降徐々に減退し始めていると電通の「2008年(平成20年)日本の広告費」にて発表しています。 インターネットの普及は、私たちの日常生活にも大きく変化をもたらしていることが分かります。
オンライン広告とは
オンライン広告とはインターネットを介した広告のことです。
オンライン広告の種類には次のような種類があります。またオンライン広告は、インターネットの普及により生まれたものです。
SNS広告(Twitter・Facebook・LINE等) 動画広告 タイアップ広告(企業が「誰か」と協力・提供して出している広告) ネイティブ広告(記事コンテンツと広告が自然に融合している広告) 純広告(特定のメディアの広告枠を買取り、掲載する広告) リターゲティング広告(サイトを訪問したユーザーに対して広告を出すこと) ディスプレイ広告(WEBサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告) リスティング広告(検索結果に連動して表示される広告)
SNS(ソーシャルネットワークサービス)広告においては、日本や世界でも急速に普及しました。 総務省が発表した「情報通信白書(平成29年度版)」での、世界の利用者は以下の通りです。
Facebook 国内での利用者数/2800万人 全世界での利用者数/24.14億人 (2019年7月発表)
Instagram 国内での利用者数/3300万人 全世界での利用者数/10億人 (2018年6月発表)
Twitter 国内での利用者数/4500万人 全世界での利用者数/3.3億人 (2019年4月発表)
LINE 国内での利用者数/8100万人 全世界での利用者/1.64億人 (2019年7月発表)
YouTube 国内での利用者数/6200万人 全世界での利用者数/19億人 (2018年12月発表)
その他のSNS(カカオトーク・SnapChat・Pinterest・Tik Tok)も急速に利用者が増加しています。 2018年6月時点での総務省の調査によると、携帯電話の契約数が1憶7009万とスマホや携帯が1人に1台の時代されており、インターネットが手軽にできることによって普及率も大幅に増加したものと考えられます。 利用者が増えた分、WEBマーケティングツールとして、近年では様々な企業がSNSを活用しています。
オフライン広告のメリット
オフライン広告のメリットとしては次のようなメリットがあります。
自作での広告でコスト削減
インターネットは通信環境さえ整えれば無料で行えるので、一見オンラインの方がコストもかからないように感じますが、SEO(検索エンジン最適化)などの専門知識が必要な上にホームページの制作から始めるとなると手間がかかることや、そのための予算が多額にかかってしまいます。 一方紙媒体は、パソコンのExcel・Word・powerpoint等で作成することができ、手軽に取り組むことができます。印刷代はかかりますが、ホームページ作成に比べるとコストは抑えられます。
競争率を上げなくて済む
常連や近隣のお客をメインに集客しているお店は、紙媒体での広告でも十分な集客が見込めます。 インターネット上に出してしまうと、他のお店との比較が始まり競争率を上げてしまうことにもなりかねません。
多くの方に知ってもらうことも大切ですが、誰をターゲットにしているかによっても、広告の出し方を選ぶと良いでしょう。 インターネットや紙媒体の広告もあまり出さず、近隣の人にも知られていないようなお店でも、常連のお客によって隠れ家的な印象をもたらし、いわゆる口コミだけで人気を集めているお店も多数存在します。
一定の人に向けての広告の場合は効果的
先にも述べたように、一定の場所や人に対する広告にはとても有効的です。 道路や電車に掲載する交通広告の場合、1日にそこを通りかかる人数はだいたい予測することができますので、その場所だけに広告を掲載すればいいわけです。 もう少し効果的に行うには、離れた場所に同じものを掲載すればより多くの方に見てもらえます。
オフライン広告のデメリット
続いて、オフライン広告のデメリットは次のようなデメリットがあります。
内容の変更時に手間や、コストがかかえる
例えば、一度手書き等で広告内容を書き終え印刷も終えた後に、変更したい内容があったとします。 そうした場合、また一から書き直し、印刷もかけ直さなけれなばなりません。 修正が手軽にできないことは、その分時間もコストもかかってきますので、途中で面倒に感じてしまう場合もあります。
変更内容が多い場合は、その都度手間や時間もかかってきますので、長い目で考え自社にとって広告の仕方を見直す必要も出てくるでしょう。
内容が上手く伝わらない場合がある
オフラインでは、動画や動きのあるものと違って、内容によっては理解しにくい場合が出てきます。 例えば、地図をみながら目的地に行こうとするとき、全く知らない土地では方向感覚がとれず、地図の見方が分からないといった経験はありませんか? そういった場合、時間も労力もかかってしまいます。
一方オンラインでは、最新の情報等や目的地までの道のりが鮮明に映し出されたりと、自分の動きに合わせて案内が表示されるので、目的地まで簡単にたどり着く場合も多いです。 全ての方がオンラインの広告が見やすいとは限りませんが、こういった詳細情報を知りたい時などに非常に役に立ちます。
オンライン広告のメリット
一方、オンライン広告のメリットは次のようなメリットがあります。
ターゲティングを設定できる
マーケティング戦略の一つにターゲットを絞り込んだ広告の仕方がありますが、オンラインでは性別や年齢・地域等から特定のユーザーを絞り込むことができ、興味を持っている人を中心に広告を配信することが可能です。
先にも述べたように、インターネットの普及率は確実に増加しているため、膨大な広告に埋もれてしまうことも考えられます。 実際に、興味がある人とない人とが同じ広告を見た時に、興味がある人に対してははカクテルパーティー効果が働きます。 これは、多くの情報があっても興味を持っているものに対しては、自然と頭の中に入ってくる現象です。 皆さんも、この現象を体験したことがあるのではないでしょうか? この効果を利用し、関連するワードで興味を引き付け訴求力を狙いましょう。 また、効果的に広告費を払う事ができるので、無駄を省け効率も良いです。
広告からあらゆることをデータ化できる
オンラインならではのデータを可視化できることは、あらゆる分析材料に使用できます。 例えば、自社の広告をどれだけの人が訪問してくれたのか、また購入者の人数も把握できます。 広告を出すと同時に、はっきりとした数字も見えることで、今後の対策もできますし、配信内容もすぐに変更できるので、手間や時間も省けます。 予約管理も同時にでき、仕事の効率化も期待できます。 パソコンだけではなく、手持ちのスマートフォンやタブレットからでも連動させて操作が行えるので、外出先でも業務が滞ることなくでき便利です。
話題の広告はSNSで拡散してもらえる
SNS利用者数でも述べたように、近年SNSは手軽に利用できることから爆発的に利用者数が伸びています。 拡散して共有を楽しむことがメインであることから、話題の広告等は特に配信してくれる確立が高く、宣伝効果も期待できます。
しかし、一方ではデマなども流れやすい為注意も必要です。 拡散能力が大変優れているので、上手くいくと効率よくあっという間に共通の内容が浸透します。
オンライン広告のデメリット
また、オンライン広告のデメリットは次のようなデメリットがあります。
運用が面倒に感じる
リアルタイムで見れると同時に、運用が面倒に感じてしまう場合があります。 効果的な広告を目指すには、日々の分析が必要です。 ですが、本業よりも優先しがちになったり、新しい取り組みや機能に追い付けず断念してしまうケースもあります。 初めはどうしても分からないことが多く戸惑うことも多いでしょう。 慣れるまではネット広告の運用代行に頼るのも良いですし、運用の仕方をプロに学びながら本業にも打ち込めるので、徐々にできることを増やしていくのも良いですね!
コストがかかる場合がある
YouTubeなど自社で動画を配信し広告(URU等)を張ると、広告費はかからずネット環境さえ整えれば無料や少額からできますが、実際に集客を狙うには難しいものがあります。 そのため、それぞれの自社に合わせた広告選定が必要となってきます。 配信方法によって価格は違ってきますので、その点も十分に踏まえ検討することをおすすめします。
広告にかける費用はだいたい年間売上げの5%~10%と言われています。 計算方法は以下の通りです。
・総売上×5~10% ・必要クリック数×クリック単価 ・目標利益÷目標ROI(費用対効果/いくらお金を投資して、どのくらいの利益があっ たか) ・目標CPA(1CV当たりにかける広告費)×目標CV(消費者から顧客への転換)数 このいずれかの方法で広告費用を設定すると良いです。
停電時などに利用できない
災害の多い日本ですから、もしも停電などが起こったときにまったく表示ができなくなってしまう可能性があるというデメリットも考えられます。停電時のために、災害用のネットワークに切り替わるシステムを搭載していると、さらにコストがかかる可能性もあるので、デジタルサイネージ自体にどのくらいのコストをかけられるのかきちんと計算をしてから導入しなければならないでしょう。
故障時にも費用が掛かる
また、デジタルサイネージは電化製品の一つですので、故障する可能性がある上に、故障すると買い替えの費用や修理費なども必要になってきます。 オフライン広告は、いわゆる貼り替えをすれば済む話なので、こうしたランニングコストがかかるという面では、オンライン広告の最大のデメリットとも言えます。
オンライン広告を導入する際はこうしたランニングコストを踏まえて費用を計算することも大切です。
まとめ
オフライン広告とオンラインの広告のメリット・デメリットを紹介致しました。
オフライン広告、オンライン広告、それぞれ一長一短であるものの、やはり訴求力や集客の面ではオンライン広告のほうが効果を見込むことができるのではないでしょうか。 2019年日本でのネット広告による総広告費は、通年で6兆9381憶となり8年連続でプラス成長となった、と2020年3月11日に電通が「2019年日本の広告費」の調査結果として発表しました。 最新情報や経営管理も数字化して見えるオンラインは、私たちの日常生活の中での情報ツールや経営管理に欠かせない存在になりつつあります。
これに伴い、広告や宣伝・自社のイメージアップ・予約管理・クーポン配信を一括して担えるデジタルサイネージも急速に普及し始めています。 時代の波に合わせ、自社のイメージにぴったりな広告配信を検討してくのもいいかもしれませんね。
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