気になるデジタルサイネージの導入費用。価格相場をリサーチしてみた
近年いたるところで活用が広がってきているデジタルサイネージですが、これから導入を考えている店舗や企業においては、『一体どれくらいの費用がかかるのだろう』と思っている方も多いのではないでしょうか。デジタルサイネージは、紙媒体のポスターとは違い、印刷費用等がかからない分、ディスプレイの導入費用はもとより、デジタルサイネージに放映するコンテンツの作成料や電気代といったランニングコストがかかってきます。
一体どのくらいの導入費用がかかるのでしょうか。また、導入費用を抑えるにはどうしたら良いのでしょうか。
デジタルサイネージ導入に必要なもの
そもそも、大前提としてデジタルサイネージに必要なものとしては下記があげられます。
- ①デジタルサイネージのディスプレイ
- ②ディスプレイを設置するための専用器具(場合によっては工事が必要)
- ③コンテンツ再生機器(USB等)
- ④放映コンテンツ
- ⑤電気コンセント
また、場合によっては遠隔地からの操作を可能にするためのマネジメントシステムが必要になることもあります。
デジタルサイネージの導入費用の内訳とは
デジタルサイネージを提供している各社のwebサイトを確認しても、多くの場合具体的な価格の記載がありません。というのも、それぞれの説場によってディスプレイの大きさや、表示するコンテンツ、またインフラ整備のための工事費用等が変わってくるため、一概にはどのくらいであると言えないからです。もちろん、トータルの導入コストも、それぞれの要素や組み合わせによって左右されます。ここからは、デジタルサイネージの各要素やそれらにかかる費用をご紹介していきたいと思います。
デジタルサイネージをレンタルする場合
まずはデジタルサイネージを各社からディスプレイをレンタルして設置する場合から見てきます。
- 【初期費用】:15000~18000円程度
- 【月額費用】:5000円~
- 【短期(1日~)】2000円~
- 【コンテンツ作成依頼料】2万円~
- 【送料】:4000円~
レンタルする場合の相場は、大体上記くらいの費用になり、ディスプレイの大きさや利用するデジタルサイネージの種類、その他のオプションなどを追加するごとに変動します。
デジタルサイネージを購入する場合
次にデジタルサイネージを購入する場合を見ていきます。デジタルサイネージのディスプレイと一言で言っても、画面の明るさや大きさだけでなく、屋外対応、タッチパネル式、マルチ画面対応などの条件により価格が変わってきます。
①ディスプレイにかかる費用 例えば、最も需要のある、店舗の入口に置くようなスタンドアロン型のデジタルサイネージの場合、ディスプレイの大きさに応じた価格は大体以下のようになります。
- 【屋内用ディスプレイ】43~55インチ:10~40万円程度
- 【屋外用ディスプレイ】32~42インチ:40~80万円程度
- 【壁掛けモニター】43~98インチ:15万~300万円程度
- 【マルチ専用モニター】42~55インチ:20万~50万円程度
②コンテンツ作成費用
ここでいうコンテンツとは、デジタルサイネージに放映する映像の事をさしますが、デジタルサイネージのディスプレイとは別に、コンテンツ自体を制作業者に依頼したり、自作したりする必要があります。 下記は1分間の動画コンテンツを放映する場合の制作費用です。
【自分で素材を用意する場合】
スライドショー:2万円程度
動画:6万円程度
【撮影等を外注する場合】
スライドショー:20万円程度
動画:30万円程度
デジタルサイネージ会社にコンテンツ作成も同時に依頼することが出来れば、やり取りをスムーズに行うことができますが、業者の中にも作成をできる会社と出来ない会社がありますので、事前に確認しておく必要があります。一般的に、コンテンツの作成費用は『映像の長さ』『撮影の有無』『アニメ・CGを利用するか』に応じて変動します。 また、コンテンツに使用する素材は自分で準備して、映像制作のみを依頼するのか、すべてを外注するのかといった点でも大きく費用は変わってきます。
③コンテンツ再生機器
ディスプレイによってはコンテンツを再生する機能をデフォルトで搭載している製品もありますが、基本的には動画や画像を映し出す為の機器ですので、別途コンテンツを再生する機器を用意する必要があります。 コンテンツを再生するための機器と、それぞれの価格相場をご紹介します。
- 【USBメモリ】:1000~3000円
- 【ドングルレシーバー】:3000~2万円
- 【スティックPC】:5000~2万円
- 【セットトップボックス】25000~25万円
④マネジメントシステム
デジタルサイネージディスプレイで流すコンテンツを、時間などによって自動的に切り替わるように指示するためのソフトやアプリを『コンテンツマネジメントシステム』といいます。機器によってネットワークに接続させると、遠隔地からデジタルサイネージのコンテンツを操作することが可能です。 これは、多数のサイネージを一度に操作する必要がある場合によく利用されます。 【月額料金】1端末あたり8000~2万円程度
デジタルサイネージの導入費用を抑えるポイント
ここまで、デジタルサイネージに必要なものや導入費用をご紹介してきました。導入しやすくするためにも、少しでもコストを抑えたいところですが、そもそも、デジタルサイネージディスプレイ本体の価格は、サイズや性能によって大きく開きがあります。 そこでまずは見積もりや導入の前に、『どんな目的で』『どこに設置するのか』を明確にしておくことです。
導入前に目的をはっきりさせておくことで、必要最低限のコストを抑えることが可能になってきます。ここからは、デジタルサイネージを導入する際、費用を抑えるためにチェックすべきポイントについて詳しくご解説していきたいと思います。
設置場所に最適なディスプレイを検討
先ほども少し触れましたが、デジタルサイネージは、ディスプレイの大きさや性能によって価格が大きく変動します。例えば、屋内で使用するデジタルサイネージに防水機能は不要ですし、画面の明るさも抑えめのディスプレイで十分です。 逆に、屋外に設置する場合は、雨や砂埃などの影響を考慮して、防水防塵対策機能を搭載したディスプレイが必要であるといえるでしょう。また、昼間の太陽の下でもしっかり放映された映像が見えるように、高輝度のディスプレイが必要です。
また、屋内屋外それぞれにおいて言えることですが、お客が『どこのどの場所からディスプレイを見る場合が多いのか』ということも考えながら、ディスプレイの大きさも検討する必要があります。 というのも、あまりに視覚範囲の狭い場所に大きなディスプレイを設置しても、逆に見にくく、見られない場合があるからです。
再生機器とマネジメントシステムの有無
多くの場合、ディスプレイや再生機器と、それに合わせたオリジナルのコンテンツマネジメントシステムも同時に導入します。一括で依頼出来て、便利ではありますが、当然価格は高額になり、小規模店舗や小希望企業においては厳しいという意見もあるでしょう。
比較的低価格で済ませる場合には無料アプリを駆使して利用することもできます。ただ、知識や手間はもちろんかかりますので、どちらをとるかはよく考える必要があります。
コンテンツとデザインを検討
放映するコンテンツは、動画にするのか映像にするのか、またCGなどの技術を活用するのかというところで費用は大きく変わってきます。
画像であれば自作でできるかもしれませんし、テンプレート式のコンテンツ等であれば、費用を抑えることができます。デザインを依頼するのか、コンテンツはどれを選ぶのか、設置場所やターゲットに合わせて検討する必要があります。
デジタルサイネージにかかる電気代
デジタルサイネージにかかる電気代は機材や台数によって変わりますが、1端末あたり大体3000円~2万円程度であると言われています。ディスプレイが明るいほど消費電力は多くなり、使用する時間が長ければ長いほど電気代も当然ながら高くなりますので利用する電力会社自体を安価で提供している会社に切り替えたり、点灯時間を見直したりすると良いかもしれません。
まとめ
デジタルサイネージの導入にかかる費用の相場は、大体上記が目安です。 ただ、どれほど高価で高機能なデジタルサイネージを導入しても、一目を引かなければ意味がありません。設置場所と、設置の目的を考慮しながら、最適なデジタルサイネージでより分かりやすいデザインのコンテンツを放映することが重要になってきます。
デジタルサイネージの導入には、様々なところで様々な費用がかかり、安価なものではありませんが、しっかり目的を明確にすれば、数年間で集客や業務改善などに大きな違いが出る可能性もあります。
デジタルサイネージについて興味のある方、導入を検討しているという方は是非、一度弊社までご連絡ください
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